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自律神経・疲労

寝ても疲れが取れない意外な理由|見落とされがちな呼吸と寝方の話

寝ても疲れが取れない原因は、睡眠時間だけでなく寝ている時の呼吸の浅さかもしれません。カフェインやスマホ対策をしても朝からだるい方へ、背中を少し起こして寝る工夫を解説します。

NJM編集部(監修:大黒 充晴/柔道整復師・臨床23年)寝ても疲れが取れない睡眠の質呼吸寝方自律神経朝のだるさ睡眠姿勢
寝ても疲れが取れない意外な理由|見落とされがちな呼吸と寝方の話

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しっかり寝たはずなのに、朝から体が重い——「呼吸」という盲点に気づいていますか?

しっかり寝たはずなのに、朝から体が重い。 7時間寝たのに、疲れが抜けていない。 朝起きた瞬間から、もうだるい。 昼間も眠くて、集中力が続かない。

このような悩みはありませんか?

「睡眠時間は取っているはずなのに、なぜか疲れが残る」——そんな時、多くの人は睡眠時間や生活習慣を見直そうとします。もちろん、それはとても大切です。

ただ、それでも疲れが取れない場合、意外と見落とされている原因があります。

それが、寝ている時の呼吸の浅さです。


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よくある睡眠対策だけでは足りないことがある

睡眠について調べると、よく出てくる対策があります。

  • 睡眠時間をしっかり確保する
  • 夜にカフェインを飲まない
  • 寝る前にスマホを見すぎない
  • お酒を飲みすぎない
  • 寝る前にリラックスする

こういった対策は、もちろん大切です。

睡眠時間が短すぎれば、体は回復しにくくなります。夜のカフェインは、眠りの質に影響することがあります。寝る前のスマホや強い光も、眠りに入りにくくなる原因になります。お酒も、寝つきは良く感じても、眠りが浅くなることがあります。

ただ、これらを気をつけているのに、それでも朝から疲れている人がいます。

その場合、もう一つ見てほしいのが、寝ている間の呼吸です。

寝ても疲れが取れない原因は「呼吸の浅さ」かもしれません

人は寝ている間に、体を回復させています。

  • 筋肉の疲れを取る
  • 神経を休ませる
  • 脳を整理する
  • 自律神経を落ち着かせる

この回復の土台になるのが、呼吸です。

呼吸が浅いと、体は寝ているようで、実は休みきれていないことがあります。

寝ている間に呼吸が浅くなると、首や肩に力が入りやすくなります。胸や背中も硬くなりやすくなります。体がリラックスしにくくなり、自律神経も落ち着きにくくなります。

その結果として、

  • 寝たはずなのに疲れが残る
  • 朝から首や肩がこる
  • 頭がぼーっとする
  • 口が乾いている
  • いびきをかきやすい

このような状態につながることがあります。

寝ている時の姿勢で、呼吸が浅くなることがある

ここで大事なのが、寝ている時の姿勢です。

特に仰向けで寝ている時、首や背中の位置によって、空気の通り道が狭くなることがあります。空気の通り道が狭くなると、呼吸が浅くなります。

自分では寝ているつもりでも、体の中では呼吸をするために頑張っている状態になることがあります。これでは、睡眠時間が足りていても、朝スッキリしにくくなります。

「しっかり寝たのに疲れる」「朝から首や肩が重い」「起きた時に口が乾いている」「いびきを指摘されたことがある」——このような方は、寝ている時の呼吸を見直す価値があります。

対策は、背中を少しだけ起こして寝ること

対策は、とてもシンプルです。

寝る時に、背中を少しだけ起こして寝てみてください。

イメージは、病院のリクライニングベッドです。完全に座るわけではありません。高く起こしすぎる必要もありません。背中から頭にかけて、なだらかに少し起こす。これがポイントです。

ここで注意してほしいのは、枕だけを高くすることではないということです。

枕だけを高くすると、首が曲がってしまい、逆に呼吸がしにくくなることがあります。大事なのは、首だけではなく、背中ごと少し起こすことです。

  • リクライニングベッドがある方は、少しだけ角度をつける
  • ない方は、背中の下にクッションや毛布を入れて、ゆるやかな傾斜を作る

最初はほんの少しで大丈夫です。「少し呼吸がしやすいかな」と感じるくらいから試してください。

こんな人は、寝ている時の呼吸を見直してみてください

特に、次のような方は一度試してみる価値があります。

  • 寝ても疲れが取れない
  • 朝起きた時に口が乾いている
  • 朝から首や肩がこっている
  • いびきをかきやすい
  • 仰向けで寝ると苦しい感じがある
  • 昼間も眠気が残りやすい

呼吸が浅いまま寝ていると、体は十分に回復しにくくなります。睡眠時間を増やすことも大切ですが、同時に「寝ている時にちゃんと呼吸できているか」も大切です。

睡眠の質を支える栄養素

呼吸・姿勢の工夫と並行して、睡眠中の回復を助ける栄養素も見直す価値があります。

栄養素役割主な食材
マグネシウム筋肉のリラックス・副交感神経の安定納豆・ほうれん草・アーモンド・海藻
GABA・グリシン脳の鎮静・深い眠りの誘導発芽玄米・味噌・鶏むね肉
ビタミンB群自律神経のバランス・神経修復豚肉・卵・玄米・レバー
トリプトファン睡眠ホルモン(メラトニン)の材料牛乳・バナナ・大豆製品

特にマグネシウムは「筋肉を弛緩させるミネラル」とも呼ばれ、寝ている間の筋肉の緊張を和らげる働きが期待されます。日本人の多くが慢性的に不足しているとされる栄養素でもあります。

眠りの深さを底上げする夜の簡単習慣

  1. 夕食に納豆+わかめのみそ汁:マグネシウム+GABAの食材を組み合わせる
  2. 夕食後のバナナ1本:トリプトファン補給
  3. 就寝1時間前にぬるめのお風呂(38〜40℃):副交感神経を優位に

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睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は医療機関へ

ただし、注意点もあります。

  • 睡眠中に呼吸が止まっていると言われたことがある
  • 大きないびきを指摘される
  • 日中に強い眠気がある
  • 朝に頭痛がある
  • 高血圧がある

このような場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。その場合は、自己判断で済ませず、医療機関で相談してください。

背中を少し起こして寝ることは、呼吸を助ける工夫の一つです。ただし、必要な検査や治療の代わりではありません。

まとめ

寝ても疲れが取れない時、まずは睡眠時間・カフェイン・スマホ・飲酒などを見直すことは大切です。

でも、それでも疲れが取れないなら、寝ている時の呼吸が浅くなっていないかを見てください。

今日からできることは一つです。

今夜、寝る時に、背中から頭にかけて少しだけ起こして寝てみてください。

そして翌朝、

  • 体の重さ
  • 首や肩のこり
  • 口の乾き
  • 目覚めの感じ

を観察してみてください。体は、少しの工夫で反応が変わることがあります。


本記事は一般的な情報提供を目的としています。睡眠中の呼吸停止・大きないびき・日中の強い眠気がある方は、医療機関での診察をお受けください。

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