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代謝・血糖

とうもろこしのビタミンB1と食物繊維|夏、疲れが抜けないと感じたら整える話

夏は冷たい麺や丼で糖質に偏りがち。とうもろこしのビタミンB1は糖質をエネルギーに変える補酵素として働き、薄皮の食物繊維や葉酸、ルテインも含みます。疲れが抜けない季節に、分子栄養学の視点でやさしい食べ方と、糖質量の注意点までまとめました。

不調を整える編集部(監修:大黒 充晴/柔道整復師・臨床23年)とうもろこしビタミンB1食物繊維葉酸夏の疲れ糖質代謝分子栄養学

「しっかり寝たのに、朝からだるい」「冷たい麺ばかりで済ませている」——夏、こんな状態が続いていませんか。暑さで食欲が落ちると、そうめんやアイス、冷たい飲み物など、口当たりのよい糖質に食卓が偏りがちです。じつはこの「糖質への偏り」こそ、夏の疲れが抜けにくくなる一因。そこで頼りにしたいのが、旬を迎えるとうもろこしです。

とうもろこしは「夏の燃料補給」になる野菜

とうもろこしは、糖質という燃料に加えて、その燃料を燃やすためのビタミンB1、お腹を整える食物繊維、細胞づくりを支える葉酸、目を守るルテインまでをひと粒に抱えた、夏らしい食材です。甘くておやつ感覚で食べられるのに、栄養の役割は地味で堅実。まずは、なぜ夏に合うのかを順番に見ていきます。

ビタミンB1:糖質をエネルギーに変える補酵素

食べた糖質は、そのままではエネルギーになりません。体内でエネルギー(ATP)に変えていく代謝の道のりで、ビタミンB1は欠かせない補酵素として働きます。B1が不足すると、糖質を取り込んでも代謝の途中で滞りやすく、「食べているのにだるい」という感覚につながりやすいとされます。

問題は、夏は冷たい麺・丼・甘い飲料で糖質の摂取が増える一方、B1の消費も増えること。つまり、いちばん必要な季節に、いちばん足りなくなりやすいのです(→ビタミンB1不足と糖質・神経)。とうもろこしはB1を含み、糖質と一緒に補える点で理にかなっています。同じ落とし穴は冷たい麺と夏の疲れでも詳しく触れています。

薄皮の食物繊維と腸

粒をかんだときに歯に残る薄皮、その正体が不溶性食物繊維です。便のかさを増やし、腸の動きを後押しする方向に関わるとされます。腸内細菌のエサにもなり、腸内環境を整える土台づくりに役立ちます。食物繊維全体の考え方は水溶性・不溶性の食物繊維ガイドもあわせてどうぞ。冷房と冷たい物でお腹が重くなりがちな夏に、うれしい一面です。

葉酸とルテイン:見えないところを支える

とうもろこしは葉酸も含みます。葉酸は細胞分裂や血液づくりに関わる、いわば体の「新陳代謝の縁の下」。とくに女性では不足しやすい栄養のひとつとされます(→葉酸とメチレーション)。

さらに黄色い色素の一部はルテイン。光のまぶしさにさらされる目の黄斑に多く存在する成分で、目の健やかさを支える栄養として注目されています(→ルテインと目の黄斑)。紫外線の強い夏、地味に役立つ視点です。

おいしい食べ方のコツ

  • ゆでるより蒸す・電子レンジ:B1や葉酸は水に溶けやすいので、ゆで汁に流れ出にくい蒸し調理やレンジ加熱が、栄養を逃しにくい方法です。
  • 薄皮ごとよくかむ:食物繊維は薄皮にあるため、ミキサーで漉しすぎず、粒のまま味わうのがおすすめ。
  • 豚肉や大豆と一緒に:B1は豚肉などにも多く、組み合わせると糖質代謝を支える布陣になります。血糖が気になる人は血糖の急上昇対策も参考に。
  • ひげ茶で水分補給:コーンのひげを使ったお茶は、麦茶感覚の水分補給の一手段として。あくまで水分補給であり、体重や数値を動かすものではありません。

補助に——ビタミンB群

糖をエネルギーに変えるビタミンB群は、夏の疲れやすさの土台。麺類に偏りがちな夏は不足しやすいビタミンです。料理する時間がない・もっと効率的に補いたい方は、サプリで土台にするのも一つの方法です(→ビタミンB1不足と疲れ)。

Biochemical Solution

ニューサイエンス

ビタミンB⁺

作用機序:ミエリン鞘再生TCAサイクル補因子ホモシステイン代謝神経伝達物質合成

山田豊文先生監修。B1・B2・B6・B12・葉酸を含む複合ビタミンB群。末梢神経のミエリン鞘再生・エネルギー代謝(TCAサイクル)の補因子として神経修復を促進。

※ 本リンクはアフィリエイトリンクです。推奨は生化学的エビデンスに基づく個人的見解であり、特定疾患の診断・治療を目的とするものではありません。

期待しすぎないために

期待されがちなこと実際のところ
食べれば夏バテが治る食事全体の一部。睡眠・水分・たんぱく質と合わせて整える視点が前提
とうもろこしだけでB1は足りるB1源のひとつ。豚肉・大豆などと組み合わせるのが現実的
糖質オフ中でも気にせず食べてよい野菜の中では糖質が比較的多め。血糖が気になる人は量とタイミングを意識
ひげ茶で体重が変わる水分補給の一手段。体重や数値を動かすものではない

とうもろこしは甘くおいしい反面、野菜としては糖質が比較的多めです。血糖が気になる方は、主食を少し控えて置きかえる、食事の後半に食べるなど、量とタイミングを意識すると安心です。

まとめ

糖質に偏りやすい夏だからこそ、「燃料」と「燃やすためのB1」をセットで持つとうもろこしは、季節に寄り添う食材です。食物繊維で腸を、葉酸で代謝を、ルテインで目を——見えないところをそっと支えてくれます。暑さ由来の疲れとの違いは夏バテと夏の疲れの見分け方も参考に、旬の一本を、無理なく食卓に取り入れてみてください。


大黒整骨院|枚方市大垣内町2-16-12 サクセスビル6階

本記事は教育目的の情報提供であり、特定の疾患の診断・治療や効果・効能を保証するものではありません。服薬中・治療中の方は必ず主治医にご相談ください。

監修:大黒 充晴(柔道整復師(国家資格) / 杏林アカデミー(杏林予防医学研究所)上級講座修了 / JALNIマスター講座修了者 / 臨床歴23年)/ 編集:不調を整える編集部

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